天空さまインタビュー
インタビュー
――お世話になっております!天空さんからは2023年、『らくらく冒険者の幸せ異世界ライフ』のアクリル駒のご依頼をいただきました!初めてのグッズ制作とのことでしたが、いかがでしたか?
天空 :
自分のまわりのゲーム制作者さんから、グッズ作ったよ、という話をよく聞くようになりましたし、
「ツークール」(現在のスサビクリエイト。以下、スサビクリエイトと表記)さんのお話も伺っていたので、実は前々から気になっていたんです。
「HLKT工房」はコンパクトで、世界観もゆるめなゲームが多いのですが、
『らくらく冒険者の幸せ異世界ライフ』で、キャラクター性の強いイラストを使用したことがきっかけになりました。
イラストレーターさんにお願いした絵がすごく良くて。
「アクスタとか、相性良さそう!」と思ったときに、じゃあウワサの「スサビクリエイト」さんに頼んでみるか、となった次第です。
――制作者さんのコミュニティは強力ですね!話題にしていただけるのはありがたいです!
天空 :
とはいえ「HLKT工房」のゲームは小箱系に寄りがちで。
アクリル系のグッズって、クラファンのバックだったりとか、重ゲーが多いじゃないですか。
高級グッズは既存のユーザーさんに馴染みのないモノになりますし、初めての製作の不安も大きかったんです。全然売れなかったらどうしようって(笑)
なので予約注文という形にして、「スサビクリエイト」さんには半端な数になっちゃっても良いですか?ということを最初にお伺いしていました。
――小ロットのご注文、大歓迎です!・・・とはいえ、けっこう人気でしたよね。
天空 :
イラストのパワーが大きかったです!
予約注文を受けてから製造する都合、お客様には3ヶ月ほどお待ちいただく形になってしまって。
旬を過ぎてしまうのでは?という懸念もあったのですが、その点もご承諾の上で選んでいただけました。
グッズ制作、もっとハードル高いと思っていたんですよね。
「スサビクリエイト」さんは本当に数の融通を聞いてもらえるので、
アクスタに関してはコケても大きな赤字にならない、理想的な注文をさせていただきました。
――『らくらく冒険者の幸せ異世界ライフ』では、高い頭身の立ち絵版と、二頭身のデフォルメ版を製作されていますよね。
天空 :
初めてのグッズ、ということもあり、売り物というよりは自分用の記念、という意図も強かったんです。
イラストが本当に良かったので、自分の手元に置いておきたい。
そんな気持ちで頼んだ一種目の立ち絵版に、想像よりも多めのご注文をいただけたので、じゃあデフォルメ版も頼んじゃえ。という流れでした。
自分のついでに欲しい人がいたら買ってもらおう、という、お客さんとの共同購入のような、気楽な感覚でしたね。
観賞用にするか、駒にするかは当時結構迷っていて。
いろんなサイズの製作をお願いしたところ、台座とキャラの大きさのパターンを、いくつも見せていただきました。
(当時の画像)

――実際に当時、やりとりしていたサンプルの写真ですが、並べてみると壮観ですね・・・!
天空 :
差込口の規格を統一していただけたので、差し替えていろんなパターンを試せるのもありがたかったですね。
ゲームに使用した時、どんな光景になるのか。この台座を動かしたときに、何が起こるのか。
造りがしっかりしているので、意外とデカくても大丈夫だな、とか。
色見本もいただけたので、ボード上で駒の位置とボードの情報、どちら目立たせるほうが良いのかなど、
ゲーム制作においてもとても勉強になりました。
特に色に関しては画面上ではなく、実物を見ないと解らないことが多いですね。
――ユーザーの反応はいかがでしたか?
天空 :
実物のクオリティの高さがあってこそなのですが、「グッズがある」という情報そのものの価値を感じました。
初回は注文をいただいてから発送までの期間が長かったので、ゲムマの熱が冷めたころにようやく駒が届くのは、
お買い上げいただいた方にとって、デメリットだと感じていました。
ところがゲムマの間の期間、ボドゲの新作が少ない時期に届いたことで、再プレイのきっかけになり、SNSにお写真を上げてくれた方が多くて。
それを見た方からご注文をいただいたりと、意外とプラスに働いたのが嬉しい誤算でしたね。
――タイムラインに面白そうなゲームの画像が流れてくると、気になっちゃいますね!
天空 :
長くゲムマに参加していますが、ここ数年は特に、ゲームのビジュアル面の進化の速さを感じています。
昔はチャック横丁のような光景でしたが、今はどこもデザインが豪華で。初心者にはリスクが大きくなっていますよね。
大ダメージを受けてゲーム制作を辞めてしまった人の中にも、
2作目以降があれば、めちゃくちゃ面白いものつくってた・・・って人がたくさんいるのでは?と感じています。
自分も最近学んだ身ではありますが、リスクを抑えつつ、良いものを作る方法は必ずあると思います。
これから始める方々には、あまり周囲に引っ張られず、肩の力を抜いて、楽しくゲーム制作を続けていただきたいですね。
――未来の名作の一助になれるよう、我々もがんばります!
「スサビクリエイト」では引き続き、小ロットでのご注文や、規模感のご相談も受付けております!
今後ともよろしくおねがいします!
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