制作実績

【インタビュー】HLKT工房さま

制作物:『らくらく冒険者の幸せ異世界ライフ』アクリル駒

作品名:らくらく冒険者の幸せ異世界ライフ

会社・サークル名:HLKT工房

天空さまインタビュー


インタビュー

天空 : 自分のまわりのゲーム制作者さんから、グッズ作ったよ、という話をよく聞くようになりましたし、
「ツークール」(現在のスサビクリエイト。以下、スサビクリエイトと表記)さんのお話も伺っていたので、実は前々から気になっていたんです。

「HLKT工房」はコンパクトで、世界観もゆるめなゲームが多いのですが、
『らくらく冒険者の幸せ異世界ライフ』で、キャラクター性の強いイラストを使用したことがきっかけになりました。

イラストレーターさんにお願いした絵がすごく良くて。
「アクスタとか、相性良さそう!」と思ったときに、じゃあウワサの「スサビクリエイト」さんに頼んでみるか、となった次第です。


天空 : とはいえ「HLKT工房」のゲームは小箱系に寄りがちで。
アクリル系のグッズって、クラファンのバックだったりとか、重ゲーが多いじゃないですか。
高級グッズは既存のユーザーさんに馴染みのないモノになりますし、初めての製作の不安も大きかったんです。全然売れなかったらどうしようって(笑)
なので予約注文という形にして、「スサビクリエイト」さんには半端な数になっちゃっても良いですか?ということを最初にお伺いしていました。

天空 : イラストのパワーが大きかったです!
予約注文を受けてから製造する都合、お客様には3ヶ月ほどお待ちいただく形になってしまって。
旬を過ぎてしまうのでは?という懸念もあったのですが、その点もご承諾の上で選んでいただけました。

グッズ制作、もっとハードル高いと思っていたんですよね。
「スサビクリエイト」さんは本当に数の融通を聞いてもらえるので、
アクスタに関してはコケても大きな赤字にならない、理想的な注文をさせていただきました。


天空 : 初めてのグッズ、ということもあり、売り物というよりは自分用の記念、という意図も強かったんです。
イラストが本当に良かったので、自分の手元に置いておきたい。
そんな気持ちで頼んだ一種目の立ち絵版に、想像よりも多めのご注文をいただけたので、じゃあデフォルメ版も頼んじゃえ。という流れでした。
自分のついでに欲しい人がいたら買ってもらおう、という、お客さんとの共同購入のような、気楽な感覚でしたね。

観賞用にするか、駒にするかは当時結構迷っていて。
いろんなサイズの製作をお願いしたところ、台座とキャラの大きさのパターンを、いくつも見せていただきました。

(当時の画像)


天空 : 差込口の規格を統一していただけたので、差し替えていろんなパターンを試せるのもありがたかったですね。
ゲームに使用した時、どんな光景になるのか。この台座を動かしたときに、何が起こるのか。
造りがしっかりしているので、意外とデカくても大丈夫だな、とか。

色見本もいただけたので、ボード上で駒の位置とボードの情報、どちら目立たせるほうが良いのかなど、
ゲーム制作においてもとても勉強になりました。
特に色に関しては画面上ではなく、実物を見ないと解らないことが多いですね。


天空 : 実物のクオリティの高さがあってこそなのですが、「グッズがある」という情報そのものの価値を感じました。
初回は注文をいただいてから発送までの期間が長かったので、ゲムマの熱が冷めたころにようやく駒が届くのは、
お買い上げいただいた方にとって、デメリットだと感じていました。

ところがゲムマの間の期間、ボドゲの新作が少ない時期に届いたことで、再プレイのきっかけになり、SNSにお写真を上げてくれた方が多くて。
それを見た方からご注文をいただいたりと、意外とプラスに働いたのが嬉しい誤算でしたね。

天空 : 長くゲムマに参加していますが、ここ数年は特に、ゲームのビジュアル面の進化の速さを感じています。
昔はチャック横丁のような光景でしたが、今はどこもデザインが豪華で。初心者にはリスクが大きくなっていますよね。

大ダメージを受けてゲーム制作を辞めてしまった人の中にも、
2作目以降があれば、めちゃくちゃ面白いものつくってた・・・って人がたくさんいるのでは?と感じています。

自分も最近学んだ身ではありますが、リスクを抑えつつ、良いものを作る方法は必ずあると思います。
これから始める方々には、あまり周囲に引っ張られず、肩の力を抜いて、楽しくゲーム制作を続けていただきたいですね。

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